桜花姫神話第四部後篇
拠点 第四部 後篇 第一話 大地獄 天狐如夜叉の発動した口寄せの神術により強制的に地獄の世界へと幽閉された月影桜花姫は気絶した状態で地面に横たわったのである。天狐如夜叉の神力によって地獄の世界に幽閉されてから数分後…。 「えっ…」 桜花姫は意識が戻ったのである。 『何かしら?此処って…』 目覚めた直後…。 「えっ!?」 桜花姫は周辺の光景を直視するとハッとした表情で驚愕したのである。 『一体全体何が!?』 周辺を眺望すると地上全域が灼熱の火山地帯であり清涼の森林やら海水は何一つとして確認出来ない。空気も非常に重苦しく全体的に殺伐とした場所である。 『空気は重苦しいし…此処は随分と殺伐とした場所ね…』 「ひょっとして本物の地獄の世界なのかしら?」 桜花姫は自分が存在する世界が地獄の世界であると認識する。 『此処が地獄の世界であれば…私は本当に死んじゃったのかしら?』 自身の生死こそ不明瞭であるが…。 『こんな場合こそ!』 桜花姫は両目を瞑目させる。 『駄目だわ…天道天眼が発動されないわね…』 「やっぱり天道天眼は…天狐如夜叉に強奪されちゃったのね…」 桜花姫は絶望する。 『私は…今迄…』 十八番の天道天眼を使用出来ず…。桜花姫は極度の恐怖心からか全身が身震いしたのである。 『妖術が使用出来なくなるなんて…』 今迄は天道天眼の乱用により天下無敵の気分であったが…。天道天眼を無くした今現在では自分自身の非力さに絶望する。 『私は今後…他者に踏み躙られるのかしら?』 今迄は妖術が使用出来なくなるとは想像も出来なかったのである。 『私は今後…如何すれば?』 すると周囲より…。 「えっ?」 周囲をキョロキョロさせると自身の周囲には数体の悪食餓鬼が出現したのである。 『彼等は悪食餓鬼!?』 十八番の天道天眼を発動出来れば桜花姫にとって大喜びの光景なのだが…。 『こんな状態では悪霊に対抗出来ないわ…』 妖術を何一つとして使用出来ない非力の状態では脆弱の悪食餓鬼ですらも脅威に感じられる。 『悪食餓鬼を相手に…』 「止むを得ないわね…」 桜花姫は非力である自身に落涙するものの…。 『逃げないと悪霊に食い殺されちゃうわ!』 桜花姫は一目散に逃走したのである。 『岩陰だわ!』 桜花姫は四百メートルもの長距離より岩陰を発見すると岩陰にて潜伏する。 「はぁ…はぁ…」 『今後は如何しましょう?悪...